【文化と心理学- いつかフィニステレ岬へ】

  昨日、キャリア関係の大先生とお話をさせて頂いた時に盛り上がった内容は、人種・文化と心理学の関係。フロイトや最近流行しているアドラーは、ナチス時代の亡命ユダヤ人の系譜を汲む。よって、マイナス状態の人の心を、いかにゼロに回復させるかに関心を払った。
   一方、現代のアメリカに目を転じると、ポジティブ心理学を提唱した学者の本から、ユダヤ人協会によって巨額の開発資金が提供されたことが読み取れる。そしてそのメソッドは軍に提供されている........。つまり、戦前から戦後に渡り、心理学の歴史は、そのままユダヤの歴史だとも言える。
    言うまでもなく、 人の心と文化は切り離せない。凄いのは、それを人種固有のものに終わらせず、普遍的な原理やメソッド化したこと。それは日本も見習わなければならない点だと思う。ちなみに、フロイトユングの出会いと葛藤を描いたデビッド・クローネンバーグの「危険なメソッド」という映画では、人種的な背景にも触れています。
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いつか、フィニステレ岬へ。

スペインにフィニステレという岬があるという。その名前の由来は、ラテン語で「世界の果て」を意味する「フィニス・テラエ」。昨日読んだ「『無知』の技法」という本の中で最も印象に残ったのは、この岬について言及したくだりだ。そこを「既知」つまり慣れ親しんだものが終わり、「未知」が始まる先端だという。私たちは何を知っていて何を知らないのだろう?そして「境目」とは何だろう?そんなことを、このブログで書いて行きたいと思う。【Mobius】
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